ずっとできなかった告白


小学生の頃から、中学校を卒業するまでの9年間ずっと片思いをしていた男の子がいました。

その時の私はどちらかといえばぽっちゃりしていて、自分に自信がない教室の隅でひっそりとしているようなタイプの女子でした。
対して片思いをしていた山口の彼は、バスケットボール部に入って早いうちからレギュラー入りするほどのスポーツ少年で、優しい顔立ちと色白でちょっとか弱そうなところが私はすごく好きでした。
バレンタインは毎年欠かさず渡していたしお返しも貰っていましたが、いかんせん自分にまっさら自信がなく、「好きです」ということができないでいました。
そうこうしているうちに高校受験となり、彼は男子校へ推薦で早々と内定をもらっていました。
私はやりたいこともなく、周りからのプレッシャーもあり、上位の普通科の高校への進学を決めて卒業式後にある試験に向けて勉強していました。
そして卒業式の日、このまま思いを告げずに別れたくないという気持ちが胸いっぱいに広がりました。
送り出してくれた在校生や父兄の中をかき分けて彼をやっと見つけ出した時私の目に飛び込んできたのは、第2ボタンがすでになくなっていた彼でした。
それを見た瞬間、全身の血の気が引くのがわかりました。
好きだと気持ちを伝えるどころか、闇金に近寄ることすら拒否された気分でした。
試験前にすっきりしてよかったじゃないかと自分に言い聞かせ、そっと自宅に帰りました。
無事進学し、月日が流れて彼のこともいい思い出だったと思えるようになった今でも、時々彼のことを思い出しては「自分の気持ちだけでも伝えればよかったなあ」と思うことがあります。
同窓会でもあれば吹っ切れそうな気もしますが、このまま甘い思い出にするのもいいのかなあと思っています。

山口闇金解決

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